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野菜を“買うもの”から“みんなで育てるもの”へーーIoTプランター「grow HOME」が実現する共給共足の未来

grow official
2020-06-05

■目次

●AIのアシストで野菜づくりをスマートに
●自然環境をコンパクトに再現したプランター構造
●地球にやさしく栄養価の高い土「リターナブルソイル」
●プランターから野菜を採って、食卓へ。ヘルシーでおいしい生活
●子どもと一緒に野菜を育てて、一緒に食べる。最高の食育経験を実現
●70年前、プランターを発明したのは「grow HOME」開発者の祖父だった
●プラスチック製の鉢植ではなく、“いのちのゆりかご”である
●growが目指す「共給共足」の未来とは
●grow your ownーー自分たちが食べるものは自分たちで育てる

センサーデバイスに加え、プランター、土、野菜のタネを合わせたIoTプランターセット「grow HOME」

自給自足を超えた、“共給共足”の世界を目指してーー。

約70年前に日本で発明された、持ち運びができる菜園「プランター」を、テクノロジーの力で大きくアップデート。

自宅で手軽に野菜づくりができるうえ、多くの人が自らタネをまくことで、野菜を“買うもの”から“みんなで育てるもの”へと、新しい常識をつくっていく。

そんな文化の礎となる、新しいハードウェアが誕生します。

PLANTIO(プランティオ)株式会社が、AI(機械学習)のサポートでスマートな野菜づくりを可能にするIoTプランターセット「grow HOME」をリリース予定です。 (※)

※製品は既に製造を開始しておりますが、ご注文状況・生産状況・天候・配送問題などで、輸送が遅延する可能性がございます。

栽培データを測るセンサーデバイスに加え、プランター、土、野菜のタネを含む、届いたその日から野菜づくりを始められるキットです。

アプリで表示される野菜の栽培スケジュール

デバイスに搭載された6種類のセンサーを通じて、水やりのタイミングに加えて、AI(機械学習)の分析によって、それぞれの地域環境に合わせた発芽から収穫までのスケジュールをスマートフォンアプリで確認できるため、初心者でも手軽に野菜づくりを楽しめます。

野菜を収穫して食べる楽しみはもちろん、みんなで一緒に育つ様子を観察したり、水やりをしたりと、土に触れる時間は癒やしのひととき。

アプリを通じて、野菜づくりをする人たちのコミュニティに参加することができるので、ご家族や友人にとどまらず、仲間たちと育てる楽しさをシェアしたり、栽培に関する質問をしたり、ときには育てている野菜を交換することも可能です。

予約方法や購入方法は、詳細が決まり次第公式サイトでお知らせいたします。メールマガジンでは、メールマガジン会員限定のお得な情報やイベントのご案内など最新情報をお届けします。ぜひご登録ください。

AI(機械学習)のアシストで野菜づくりをスマートに

6つのセンサーを内蔵する「grow CONNECT」親機(写真左)と、複数の種類を育てる場合に使用する子機(写真右、別売)

デバイス「grow CONNECT」に搭載された6つのセンサーのうち、「土壌温度計」と「外気温度計」というふたつの温度計が、「積算温度」を自動計算します。

積算温度とは、日々の温度の「積み上げ」の総量です。毎年春に報道される桜の開花予報もこの方法で行われていて、タネが発芽するための積算温度と土壌温度計、外気温度計のデータをAIが自動計算。選んだタネをお住まいのエリアで育てるには、「いつまでにタネまきをして」とナビゲーションしてくれます。

さらに、grow HOMEで栽培する人が増えれば増えるほど、データが蓄積されることで機械学習が進み、スケジュールなどの予想の精度が上がっていきます。

家庭菜園でもっとも多い失敗のひとつに、水やりを忘れて枯らしてしまうというパターンがありますが、水やりのタイミングをアプリへ通知してくれるので、「うっかり忘れていた…」と、慌てることもありません。

カメラも付いているので、日々野菜が育っていく様子の記録もできます。

使い始めにスマートフォンとBluetooth接続するだけで簡単に連携できるので、セットアップもお手軽です。

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自然環境をコンパクトに再現したプランター「grow PLANTER」

●環境にやさしい材質「LIMEX」を使用

一般的なプランターは、石油由来のプラスチックでつくられています。しかし本製品では、環境にやさしい材質を使うことで限りある地球の資源を守るため、石灰からつくられた革新的な素材「LIMEX」を使用しています。

●自然環境をコンパクトに再現

「grow HOME」のプランター内部の構造は、自然環境と同じ状態で栽培ができるように設計されています。

まず土と水の比率が地層と水脈の割合と同じ、10:1の割合になるように設定されています。

プランターの底の部分には大きなメッシュ状の穴があり、そこから新鮮な空気がふんだんに入ると同時に、不必要な水が排出されます。地下水脈から海へ流れる様子を再現。

底部の貯水タンクに水があることで、土を保湿し、土を柔らかくする効果もあります。柔らかい土には根がしっかりと張りやすいので、栽培過程での失敗が少なくなります。

また、貯水タンクのもうひとつの利点として、日差しの強いベランダに置いても地熱が直接土に伝わりません。プランターの不織布は水は通さず、空気は通す材質で、陶器の鉢と同じような通気構造になっています。

●地球を傷つけずに繰り返し使える「grow SOIL」

園芸用の土は専用の採掘場で発掘されています。つまり地球を削った土を使っているわけですが、「grow SOIL」は火力発電所から捨てられている炭や捨てられているココヤシピートを再利用したリターナブルソイルを使用。微生物を入れたバイオカプセルが混ざっているため、栄養分が多く含まれています。

このリターナブルソイルは、日本・アメリカ・中国・ヨーロッパ ・シンガポールで特許取得済み。使用済みの土は回収してリサイクルすることで、また新しい土に生まれ変わります。

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プランターから野菜を採って、食卓へ。ヘルシーでおいしい生活を

近年では、運動習慣を身につけたり、オーガニック食品を好んだりと、健康志向の人が増加しています。ランニングやヨガで一汗かいたあとに、スムージーを飲む…なんて生活をする方も多いと思いますが、そこで使う野菜を自分で育てられるとしたら、新鮮でヘルシーな体験ではないでしょうか。

自宅で育てた野菜を収穫して、そのままキッチンで料理することで、ふだんお店で買っている、流通過程でどんどん味や香りが抜けていってしまう野菜に比べて、よりヘルシーでおいしい生活をすることが可能になります。

ホームパーティーで持ち寄るサラダや料理に自分で育てた野菜を使えば、話のタネにもなって、食卓での話も盛り上がることでしょう。

子どもと一緒に野菜を育てて、一緒に食べる。自宅でできる最高の食育体験

また、子どものいる家庭の場合、自分が育てた野菜であれば、どんな味がするのか興味が持てるので、子どもたちも普段よりも食べやすくなるかもしれません。

さらに、育てる楽しさや大変さを知ることで、食べ物をむやみに残したり、捨てることをしなくなる。一緒に育てて食べるという行為が、さまざまな面での食育につながります。

栽培中は毎日写真や土壌、外気のデータがサーバーにアップされ、スマホアプリから閲覧できるので、記録をとって、自由研究のように使うこともできます。

セットとして送られてくる野菜のタネは「固定種・在来種」という、採種可能な品種。収穫後にタネが採れるので、またそのタネをまくことで持続可能な野菜栽培を体験することができます。

関連リンク:「固定種」についての解説は下記リンク先の記事をお読みください。

70年前、プランターを発明したのは「grow HOME」開発者の祖父だった

家庭菜園でもよく使われているプランター。海外から来た製品だと思われがちですが、じつは約70年に日本でつくられた、当時では画期的な発明でした。

その世界的な大ヒットとなるプランターを開発したのは、「grow HOME」をリリースするプランティオCEO・芹澤孝悦の祖父である芹澤次郎。

当時は戦後の高度経済成長期。団地や高層ビルがどんどん建設され、田畑がなくなっていく。そんな光景を目の当たりにした芹澤次郎は、土と触れ合える機会が減っていくことに危機感を覚え、団地のベランダの形に合うよう長方形で65cmのプランターを開発しました。

このプランターは1964年に、とあるきっかけでまたたく間に世界中で大ヒットの商品となりました。そのきっかけとは、前回の東京オリンピックでした。

世界中に中継されているテレビ番組の中継で、カメラが渋谷の街頭を捉えたところ、プランターが映り込み、「日本のガーデニングは、持ち運びができるのか!? 」と話題になり、世界に広がっていきました。

プラスチック製の鉢植ではなく、“いのちのゆりかご”である

このプランターは単なる「プラスチック製の鉢植え」ではありません。最大の特徴は、空気と水を循環させる仕組みです。6年におよぶ農業大学との共同研究で開発され、芹澤次郎の試行錯誤の跡が残された資料には、『これはいのちのゆりかごである』との記載がありました。

小さな自然をプランターとして再現することが彼のビジョンであり、この水と空気を循環させる仕組みは、今回の「grow HOME」でも脈々と受け継がれています。70年経ってなお、まったく古びていない。それほどに完成度が高い発明だったのです。

プランターの発明により数々の賞を受賞した芹澤次郎ですが、最も嬉しかった出来事として、「平成4年に日本国天皇より瑞宝章授与されたこと」を挙げていたといいます。

そして前回の東京オリンピックから約70年が経ち、彼の孫が祖父の意志を継ぎ、奇しくも東京オリンピック開催予定だった今年、プランターをテクノロジーの力で大きくアップデート。IoTプランターとしてリリースすることになりました。

grow HOMEのプレリリースは8月、発送は9月を予定。予約方法や購入方法は、詳細が決まり次第公式サイトでお知らせいたします。メールマガジンでは、メールマガジン会員限定のお得な情報やイベントのご案内など最新情報をお届けします。ぜひご登録ください。

growが目指す「共給共足」の未来とは

芹澤次郎がつくったプランターが、ただのプラスチック製の鉢植ではなかったように、IoTプランターのgrow HOMEも、たんなる便利な家電ではありません。

「grow HOME」を使うことで、野菜づくりに興味を持った人たちのコミュニティに参加できますが、我々プランティオがその先に目指すのは、自給自足を越えた、他者とのかかわりによって生きていく「共給共足」の世界を実現していくことです。

現状でも、たとえば「みんなで夏野菜を育ててBBQをしよう!」という、ゲームのようなミッションがアプリに通知され、みんなで参加。楽しく野菜を育てながら最後はみんなでちょっとしたパーティーを開く、という使い方もできるのが「grow HOME」です。

その先には、「grow HOME」を使う人たちがつながることで、そのコミュニティ単位でどのくらい収穫量があるのか、その野菜をつかってどんな料理がつくれるのかといった情報を共有したり、野菜を物々交換する。そんな未来を実現したいと願っています。

そして、野菜づくりを起点に広がるコミュニティがたくさん発生して、つながっていくことで、既存の農業の枠にとらわれず、野菜は“買うもの”という常識をリセットして、“野菜はみんなでつくるもの”という新しい文化をつくりだしていきます。

CEO・芹澤が語る、プランティオが目指す世界観については、下記リンク先の記事をお読みください。

grow your ownーー自分たちが食べるものは自分たちで育てる

たとえばイギリスのロンドンでは、約2800箇所のコミュニティファームが約10万人のボランティアで運営され、累計で100万食ぶんの野菜が育てられています。このように、すでに海外では“自分たちが食べるものは自分たちで育てるーーgrow your own”というカルチャーが定着しており、日本は15年、20年ほど遅れをとっています。

そこで、農の分野にテクノロジーとエンターテインメントの要素を加え、日本らしいアイディアで世界に打ち出していきたいと考えております。

なお、プランティオが運営するウェブサービス「grow SHARE」では、すでに160種類を超える野菜が栽培され、このように可視化されています。

https://growshare.jp/ja/

もちろんIoTプランター・grow HOMEもこのシステムと連携しており、ハードウェアがあることで自動で撮影され、データが記録され、お手入れのタイミングを教えてくれる。さらににコミュニティを通じてみんなで楽しく野菜をつくれる世界へ足を踏み出せる仕組みとなっています。

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(終わり)

撮影=熊坂勉、熊谷朱美
編集=森ユースケ