晩夏の旬をEat & Drink on the FARMしながら大都会大手町の農園でチルアウトなひとときを、3年ぶりにNight Farm開催
周りのを高層ビルに囲まれた大手町ビル、その屋上に都内最大級のシェアリングIoT農園「The Edible Park OTEMACHI by grow」がある。「都会に新しいコモンズを。」をコンセプトに掲げる、シェアリング型IoT農園だ。
地域の共有財産として、農園を営み、紡いでいく新しいスタイル。「所有」や「占有」という旧来の価値観ではなく、農園全体をみんなでシェアし、農的活動の楽しさも、辛さもみんなでシェアをしていく。そんな新しいコモンズでNight Farmを開催した。
50名で募集を開始したところ、瞬く間にチケットは完売し、追加枠を急遽設けて、最終的に120名の方にお申込みをいただいた。
9月30日に開催された、今回のNight Farmはコロナ禍もあり、実に3年ぶり
大手町ビルの屋上に出て、少し歩くと、印象的なクライメートクロックとgrowのネオンサインが目に入る。そしてその横が今回の会場、「The Edible Park OTEMACHI by grow」への入口だ。

農園への入口をさらに進むと、都会の喧騒にしっとりと溶け込むムーディーなライティング。DJが奏でる、ゆったりとした音楽。植物に囲まれた、特別な夜にそっと現れる大人の秘密基地のような空間が広がる。

自分の手で収穫した野菜をその場で素揚げ
農園で収穫した野菜をその場でフライした素揚げは、シンプルに塩のみでいただく。収穫したての野菜の瑞々しさに、油も驚くほどにパチパチと音を立てて躍動する。それもまた一つの新鮮な野菜の証明。流通過程を経た野菜ではここまでの瑞々しさを感じることは難しいだろう。ケールの素揚げを口にした女性は、その珍しさと美味しさに笑顔で驚いていた。

ハーブの収穫から香りを楽しむカクテル作り
ハーブカクテルは、まず自分で必要なハーブを収穫するところからスタート。本場キューバのモヒートに使用される「イエルバブエナ」を収穫したその瞬間に、みずみずしく爽やかな香りがマスク越しにもすぐに感じられる。思わず周りの人も振り向くハーブの香り。ヘミングウェイもこのイエルバブエナを使用したキューバの本格モヒートを愛飲していたという話も。

無農薬なのでさっと水で洗い、バーカウンターでリキュールと合わせればあっという間にハーブカクテルの完成。カクテルを飲みながら、もうちょっと…という「追いハーブ」も可能。好みに合わせて、いろんなアレンジが採れたてのハーブで楽しめる贅沢さ。

皆さんのお腹を満たしつつ、イベントのアクセントにもなっていただいた、タイ料理ジャンピーさんのケータリング。そのままでももちろん美味しいのだが、農園のフレッシュなバジルやパクチーをトッピングすれば、たちまち農園でしか味わえないフレッシュな香り溢れる特別な一品に。

ラグとクッションをレイアウトしたchillスペースでは、靴を脱いで、腰をおろして、肩の力を抜き、夜風を感じながら、ゆったりと過ごすことができる。

DJブースからは遮るもののない、この農園の空間を包み込んでくれる、この日だけの特別なBGM。

ハーブカクテル、野菜の素揚げ、タイ料理、chillスペース、DJブースから流れるBGM
一つ一つ個性あるコンテンツが、都会の真ん中、夜の農園の屋上で心地良いハーモニーを生み出している。そんな空間で人々は思い思いに過ごす。これが農園のもつ懐の深さなのかもしれない。
