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前編はこちら。

渋谷が抱える問題解決のためには
新しいコミュニティが必要

芹澤:長谷部区長は、ほかにもいろいろな試みをされていますよね。「おとなりサンデー」とか。

画像: 長谷部区長の提案で、2017年に始まった「渋谷おとなりサンデー」。普段は名前も顔も知らないお隣さんどうしが一緒に何かをすることで、コミュニティの連帯感を強めるのが目的。

長谷部区長の提案で、2017年に始まった「渋谷おとなりサンデー」。普段は名前も顔も知らないお隣さんどうしが一緒に何かをすることで、コミュニティの連帯感を強めるのが目的。

長谷部:コミュニティって、すごく大切なんですよ。「おとなりサンデー」を始めたのも、パリの「隣人祭り」をモチーフにしてコミュニティを強化したかったから。なぜかというと、区長になって地域のコミュニティを回るなかで、共通の課題が3つあると感じたんです。

  1. 新しい仲間を増やしたい。
  2. 町会が高齢化しているから、次の世代と交わりたい。
  3. 自分たちの活動をもっと知ってほしい。

でも、外科的手術のように、一気に問題を解決することは難しい。地道に交わる機会を増やすとか、広報活動を充実させるとか、複合的に矢を打たないとこの問題は解決しない。

芹澤:コミュニティが大切だというお考えには、心から同感です。今の日本の都市部に欠けているものですよね。

画像: 「近隣の人どうしが仲良くなると、独居老人や子育てなどの問題も、コミュニティ内で解決できるようになる」という長谷部区長に、「かつて日本にあった“お隣さん”って本当に大事。そのコミュニティのあり方を取り戻したい」と芹澤。

「近隣の人どうしが仲良くなると、独居老人や子育てなどの問題も、コミュニティ内で解決できるようになる」という長谷部区長に、「かつて日本にあった“お隣さん”って本当に大事。そのコミュニティのあり方を取り戻したい」と芹澤。

長谷部:パリの「隣人祭り」も、きっかけはアパートでの老人の孤独死だったんですよね。それに心を痛めた青年が、もし自分たちが顔見知りだったら……って始めたパーティーだった。そうしたら、同じアパートの住民どうしがあいさつをしたり、声をかけたりするようになったそうです。行政の手の届かないところで、地域のコミュニティで解決できることはたくさんあるけれど、肝心のコミュニティがないことが問題なんです。

芹澤:渋谷は若い人たちが集まるオシャレな街だけれど、高齢化しているし、孤独とも無縁じゃないんですよね。

長谷部:残念ながら、本当にそうなんですよ。それを解決するためには、今あるコミュニティを強化しながら新しいコミュニティも作っておかないと。

渋谷区には日本各地から30~40代が転入してくるんだけれど、転出も多い。渋谷には住みたいけれど、子育てをするとなると、住宅事情が原因で離れてしまうようです。でも、「渋谷に住んでみたい」と思っていただけているということは、おそらく地域と交わっていきたいという気持ちもあるんだと思うんです。一方の高齢者には、この街に住んで三代目という人も多く、祖父母世代が地方出身者だった方たちも多いから排他的になりにくい。

PLANTIOのプロジェクトは、そんな人たちが交わるきっかけになり得るし、可能性を感じます。野菜作りを介したコミュニティの形成は、都心が抱える街づくりの課題を解決する、いい方法だと思いますね。東洋医学じゃないけれど、じっくり取り組めばいつか花開くって。

画像: 「ずっと渋谷に住んでいる人たちと、転入してきた人たちに、うまく交じわってコミュニティを作ってほしい。それが成功した恵比寿は、都内でも住みたい街のトップ3に入っています。要は交わるきっかけが必要で、PLANTIOにその可能性を感じます」。

「ずっと渋谷に住んでいる人たちと、転入してきた人たちに、うまく交じわってコミュニティを作ってほしい。それが成功した恵比寿は、都内でも住みたい街のトップ3に入っています。要は交わるきっかけが必要で、PLANTIOにその可能性を感じます」。

芹澤:対症療法じゃなくて、根本治療ですからね(笑)。

ニューヨークにアーバン・ファーミングとファーム・トゥ・テーブルのカルチャーが根づいたように、渋谷にもう一度、カルチャーを作るところから変えていきたいと考えています。

僕の実家は渋谷で創業した園芸メーカーで、その三代目である僕はずっと渋谷で育ち、渋谷の街が好きで離れるつもりはありません。だからこそ、この渋谷で新たなカルチャーを作りたい。僕らが「PLANTIO SPOT(仮称)」と名づけたアグリ・アクティビティのスポットや、飲食店とコラボしたコミュニティも、まずは渋谷に、泡のようにたくさん作りたいです。

長谷部:いけいけどんどんで、お願いしますよ。

芹澤:在りし日の日本のように、近隣に住む人の顔が見えていて、作りすぎたら「どうぞ」ってシェアするような暮らしを取り戻したいです。そんな仕組みを、ITを使ってこの渋谷でアップデートするのは自分の中で使命だと思っています。

長谷部:区も「シェアリング・シティ渋谷」を目指していますからね。この街がもつリソースをみんながシェアしたり、掛け合わせたりすることで、いろいろなシナジーが生まれる。
PLANTIOのプロジェクトが浸透することは、渋谷の街がよくなることにつながると思います。

※2018.3.13取材

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